Fintechの旗手たち (Wealthfront)

自動化した投資サービス、いわゆる「ロボ・アドバイザー」の最大手の一つ。従来は高所得・高資産層向けに限られていた高度の投資顧問・運用サービスをを、先端のテクノロジーを使って一般的な資産層にも入手できる価格で提供しています。

誰にでも、極めて高い料金や高額の口座最低限金額なしで国際的な、長期の投資運用サービスを手にすることを可能に。こういったサービスは今までは大手金融機関やプライベート資産運用会社がごく高資産層向けだけに提供していたもので、フィーの高さ、また最低運用額の制限があるため一般人には手が出ないサービスでした。

運用手数料の高さは一人一人のファンドマネージャーが個別に対応・管理する場合ある程度高い手数料・最低運用額となるのは仕方ないのですが、ここを自動化し、特に人工知能なども使って格安に運用できるようにした「ロボ・アドバイザー」の会社は多く、Fintechセクターでも注目されている分野です。investor-books-retina-9f5ce30871090cbe38c4896278685bc5

Wealthfrontはこの中でも特に注目されており、例えば「賭け」をすることなしに確実に運用成績を改善できるTax loss harvesting(キャピタルゲインとロスを相殺し、ゲインによる税負担を最低限に納める)などを特に売り物にしています。また、米国でも最も評価されている投資指南書の一つ、A Random Walk Down Wall Streetの著者である Burton Malkiel教授をCIO (最高投資責任者)として迎え信用力を高める、などもしています。

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https://www.wealthfront.com/

 

FinTechの旗手たち (CardLinx)

シリコンバレーに本社を置く、2013年設立のベンチャー。

成長中のフィンテック分野である「カード・リンク」に互換性・透明性を持たせるために設立されたNPO団体。

「カードリンク」とは、店舗・メーカーによるロイヤリティプログラム(優良顧客への優遇プログラム)とクレジットカード・キャッシュカード間の資金移動 を、クーポンや支払い用の暗証番号を使わずにスムーズに行えるサービスで、ロイヤリティプログラムの増加と主に成長している。

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Fintechの旗手たち (Sezzle)

シリコンバレーでのFinovate2016でプレゼンしたスタートアップ。2016年に設立され、5月にサービスを開始したばかり。
顧客と商店との取引に使うプラスチックのクレジットカード、高い手数料(商店にとって)を無くし、コストの安いACH(米国での銀行間取引)ネットワークを利用して決済サポートを提供しています。

現在のクレジットカード手数料は2.9~3%程度
これを1.5%プラス50セント(約50円)で提供

5月のFinovate時点で150万ドルのシード・ラウンド資金調達中でした。

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FinTechの旗手たち(2) Moven

近頃の米国ではもう、銀行がモバイルアプリを提供することは、若い世代の顧客と獲得・維持する上で不可欠になりつつあります。でも、特に中小規模 の銀行にとっては、モバイルアプリの自社開発は、無理とは言わなくても割に合わない。また、大手銀でもユーザーに使い勝手がいいモバイルアプリの開発は得 意とするところではない。

そんな金融業界のニーズに応えて、プライベートアプリを提供するフィンテック・ベンチャーも続々と誕生しています。

Movenもその一つで、独立B2Cのモバイル・バンキングアプリの会社であったが銀行のプライベートラベル・アプリとしての提供も始めました。

2016年5月のFinovateカンファレンスで、第一弾であるカナダのTD Bank用のアプリを発表、デモを行っていた。

Movenのアプリを既存のモバイル・バンキングシステムと統合できるため、会場では金融機関からの関心が高いようであった。

ユーザーは毎月の予算と消費をモバイルで常にモニターできる。予算内で済んでいれば緑、予算超過の注意信号なら黄・赤など、イメージとしてもわかりやすい

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どこに使っているかの内訳もグラフにしてイメージ化

予算超過などの場合のメッセージ警告機能も配備

FinTechの旗手たち(1)Qumran

シリコンバレーでのFinovateに登場したスタートアップの会社を中心にカバーしていきます。

まず第一弾はQumram。

金融機関のコンプライアンス目的の、データの記録・保管業務のベンチャーです。
昔から金融機関では、コンプライアンスとためにデータの記録・保持は義務づけられていました。例えば株の営業マンと顧客の電話の会話などは録音義務があります。
今では顧客とのコミュニケーションが、文書や電話だけでなく、ウェブ・モバイル・ソーシャルメディアなどにわたるため、電話や郵便物だけでなく、そのすべてに渡って記録を保管、コンプライアンスに備えておく必要があり、金融機関に取っての負担は大きいです。このコンプライアンス義務の負担を軽くし、金融機関の本来の業務、営業などに集中できるように、というサポート型Fintechです。