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新規事業のアイデアには「アイデア」を出してはいけない

更新日:2021年12月13日

数ヶ月前なのですがコンサルティング会社の PwC に、コロナの拡大に従って新規事業開発関連の相談が増えているという記事がありました。


最近では長期的に企業の強みを育てる取り組みよりも、すぐに収益を上げるための、社内発の新規事業アイデアを重視しているということでした。

ところでシリコンバレーを中心とするスタートアップの起業のアイデア発想法から、日本企業でも新規事業開発のアイデアに役立つものも多いと思います。


そこで今回、米国でおそらく最も成功しているアクセラレータであるY Combinatorの創業者であるポール・グラハム氏によるスタートアップの起業アイデア出しという少し長いブログを参考に「成功するベンチャーの起業アイデア」を考察してみました。



アイデアを考えてはいけない


まずちょっと逆説的ですが起業のアイデアを思いつく方法はアイデアを考えることではない。アイデアを出すのではなくてまず解決すべき問題を探すことだ、と行っています。


特にその解決すべき問題が自分自身が身近に持っている問題であれば尚良い、ということです。


例えば最近 IPO した著名なベンチャーである AirBnB の例では、創業チームのメンバーがあるカンファレンスに行こうとしたところ、その周りのホテルはすっかり押さえられてしまっていて予算内で予約が取れる宿泊設備がない。


それで、こういった悩みは他の人にもあるのではないかと考え、個人の家の余っている部屋やソファーなどをカンファレンス参加者に貸し出そうとしたのが発端です。


それが今ではリゾートホテルに対抗する、バケーション貸別荘の予約まで含めた最大手の宿泊シェアリング企業となりました。





画像:AirBnB





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著者について

 

 

在米30+年、サンフランシスコ近郊在住の金融戦略コンサルタント。主に日本の金融業向けに米国フィンテック事情・フィンテック・ベンチャーを参考とした金融イノベーション戦略、ベンチャー提携サポートを提供。

証券・銀行・投資業務・フィンテック・ベンチャー参加を経て独立。

東京外国語大学卒業、スタンフォード大学MBA。

 

ダイエットに苦戦中。

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