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執筆者の写真Chako

米国の「プレゼンの練習」は5歳から始まっている

突然ですが、今朝は中嶋聡さんの、「結局、人生はアウトプットで決まる」を読みました。



中島さんはこの本の中でアメリカの子供達のうち、高校生ぐらいで非常にリーダーシップを発揮し始める子が多いが、その理由として


大まかな理由として、二つ考えられます。それは、「プレゼンテーション」と「ディベート(討論)」の授業の有無です。 アメリカでは、それぞれプレゼンは 10 歳ごろから、ディベートは高校から始まる所が多い

とされています。


これはご自身でシアトルでお子様を育てられたことからの経験だと思い、正しいと思うのですが、私自身がカリフォルニアの公立高校で育った娘を見ていたところ、多分プレゼンテーションの練習が始まるのはもっと早く、


5~6歳から


ではないかと思うのです。


まさか幼稚園や小学校1年の子供に「プレゼンテーションの練習をしろ」とやっているわけではないのですが、


「Show and Tell」(見せて説明する)


という時間がありまして、これは確か幼稚園(キンダー)からありました。


自分の好きなぬいぐるみやおもちゃなどを持ってきてクラスの前でみんなに見せる。その際に見せるだけではなく簡単に「これは何々でいつ誰に買ってもらいました」などと説明するわけで、説明はおそらく30秒ぐらいで終わってしまうのですが、これを見た時


「うぬぅ~~~、これはまさにプレゼンの練習の最初だ」


と思ったわけです。


これを幼稚園で始めた子ども達が小学校四年ぐらいになると数人のグループでGoogle Slideを使ってグループ作業で10ページぐらいのスライド資料を作り、これをクラスの前で発表する、なんて感じになります。


しつこいようですがこれは特別なエリートの私立の学校ではなく小学校から高校までごく普通の地元の公立学校システムでこんなことが行われているわけです。


ちなみに娘が時々話し相手として参加している日本にある英語教室では、もちろん英語を使ったそういったクラスに参加するのは積極的なお子さんが多いので、小学校ぐらいでは英語に自信がなくてもなんやかや積極的に発言するお子さんが多いです。


それが高校生ぐらいになるとよほど英語に自信がないとネイティブスピーカー相手に参加して話す生徒が少なくなり、そのまま社会人になると、多分皆さんもご存知と思いますが、Zoomミーティングをしても参加者がほとんど日本在住の日本人の方ですと「さくら」の質問を用意しておかないと、ほとんど質問が出ない、何て言う感じになります。


なので、こういったミーティングでプレゼンができる、発言ができる、という人を育てるには、手っ取り早い手段ではないのですが、小学校辺りで「みんなの前での発言」に抵抗が無い年齢のうちに「ぬいぐるみ持ってきて見せる」という、本人は「プレゼンの認識がない」プレゼンの練習、を取り入れていくことが結局は近道なんじゃないかなという気がします。

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著者について

 

 

在米30+年、サンフランシスコ近郊在住の金融戦略コンサルタント。主に日本の金融業向けに米国フィンテック事情・フィンテック・ベンチャーを参考とした金融イノベーション戦略、ベンチャー提携サポートを提供。

証券・銀行・投資業務・フィンテック・ベンチャー参加を経て独立。

東京外国語大学卒業、スタンフォード大学MBA。

 

ダイエットに苦戦中。

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